むやみにジャンルやカテゴリーの新しい呼び名が増えても、THE BACK HORNはあくまで“ロックバンド”だ。結成から7年、いわゆる「シーン」と無関係に、自身のロックを研ぎ澄ましてきた結果、なのだろう。
平均年齢21歳の若さで、'01年4月に彼らは「サニー」でメジャー・デビュー。そこに込められたのは、不安を払うのではなく表現する必死さ―その姿、音、言葉は、どのツアーも軒並みソールド・アウトが続く様に、着実にファンを集めていった。
2度目のフジロック出演、「涙がこぼれたら」発表後の'02年12月にベーシスト・岡峰が加入。その“新たな瞬間”にふさわしく、翌年1月に初の映画主題歌(『アカルイミライ』監督・黒沢清)「未来」をリリースする。恐ろしく高い平熱―とでも言おうか。叫び立てずとも凄まじいエネルギーを放つボーカルに打たれる、渾身の一作となった。翌年にも紀里谷和明監督作『CASSHERN』に「レクイエム」を提供、より多くの人たちの耳、心にTHE BACK HORNの歌が届き始めた。
2作のシングル、多数の大型ロックフェスやライブサーキットで'04年を駆け抜け、明けて1月、4人で持ち合った時間の“結晶”、スケール感溢れるスロー・ソング「キズナソング」を生み出した。友情や愛情ではなく、絆―この歌が誕生したことで、またも、バンドに“新たな瞬間”が到来したのであった(この曲については、ぜひこちらもご覧いただければ)。
その後も、ニュー・アルバム、まだまだ続くツアーと、彼らは止まる事無く進んでいる。ただひたすら、この4人でロックをやってゆく―純粋すぎて、滅多にできることじゃない。その奇跡を、感じてほしい。(Text/hr)








