2008年04月28日

23日のCROSSROADS報告など

 いよいよゴールデン・ウィークですね〜。みなさんはどんな予定なんでしょうか。さしあたり、ぼくの方は仕事ばかりです。でも、仕事が多くても実入りが少ない、なーんてグチってもしょうがないすね。まぁ、これも好きでやってるんで、嫌なら辞めればいいだけのことだしね。

 4月23日の水曜日、恒例の渋谷Organ-Barでの自分が企画、構成、制作、出演のロック夜話し会『CROSSROADS』を懲りずにまたやりました。今回は特にテーマとかそういう特定的なものは無しで、ワタシ、大貫憲章の個人的な音楽体験を振り返りつつ、そこで出会った幾つかのバンドや音楽や時代の話をしようと、そんな軽い気持ちで臨みました。

 とはいえ、いつだって自分の体験的な事柄を第一にやって来たし、それはこれからも多分変わらないんじゃないか、と思いますが。Jポップとかテクノとか、自分にはあんまりかかわりのないモノをやっても「講演会」じゃあるまいし、あくまで趣味の音楽、って感じですから。

 で、結局、THE BEATLESの「HELP!」から「You're Going To Lose That Girl」を頭に持って来て自分的にイイ感じにしといて(あの映画は今でもたま〜にDVDで見ます。ビートルズはやっぱスゴイですわ。カッチョイーしね)、本題はここから。60年代後期〜70年代初め頃のことが一番印象に強くあるので、そのへんからのネタ出しがやはり多くなります。
 で、エリック・クラプトンCREAMのあたりから話をして、ああいう音楽を66年とかにやっていたなんてウソみたいだったとか(だってビートルズの来日がその頃で、頭の中はそれしかなかった時代ですよ。ミュージック・ライフとかの音楽雑誌にもCREAMなんて、ずっと後から紹介されたし)、エリックの奔放さ加減や日本通、カー・マニアぶりとかヒロシとの交流も入れて自分なりに話したね。


「HELP!」THE BEATLES.jpg
『HELP!』THE BEATLES


 そこから一応この日のメイン・ディッシュに当たるLED ZEPPELINの話へ。まずは彼らがいかに生まれたのか、そしてアトランティック・レコードとの契約のこと(ATLANTIC 50周年記念のDVDからの社長アーメット・アーティガンの発言とかも含め)や、デビューした時にぼくの愛聴していたラジオ番組「パック・イン・ザ・ミュージック」でDJの故、福田一郎さんがいち早くそのデビュー・アルバムと、他にJETHRO TULLとCARTOONという3組の新人バンドを紹介していて、リスナーにどれが気に入ったかなみたいなことを言い、それで、初めてラジオに投書した、その時はJETHRO TULLが一番いいと書いたんだけど、とにかく、そうしたらそれが番組で読まれてスンゴイ喜び!!!で独り布団の中で「ヤッターーーー!!」と快哉をあげ、翌日ガッコで、そのことをトモダチにフレ回ったんだけど、「よかったじゃん」と言うヤツは音楽仲間のひとりくらいで、あとは「ヘェ〜」で、それも2ヘイくらいの軽さでオシマイ。
 あの時思ったね、みんな音楽好きとか言うヤツも、案外そうじゃないもんだなって。オフクロと同じ程度の反応じゃん!
 そのことを、随分というか、30年近く後になって福田さんに直にお伝えしたら、何だか本当に喜んでいただいて、思い出話をされていたことを今も思い出します。福田さんとはそんなに親しい間柄ではなかったんだけど、それでも何かとお世話になったものね。不思議な縁もあったみたいで、まだ誰も知らない頃74年のQUEENのデビュー・アルバムの解説をしたんだけど、サンプルをもらってみたら福田さんも解説を担当されていたのでビックリした。イギリス本国でさえあんまり評判の高くない新人の解説をベテランの先生である福田さんがやるなんて、ね。
 あと、亡くなる前の年のLONDON NITE X'MAS SPECIALの楽屋にいきなりお見えになり「海外じゃ、こういうイベントはラジオ局やメーカーがプロモートの一環としてやるもんだけどな〜。ケンショーお前さんは頑張ってるね。しかし、なんでメーカーの人間がいないの?」など励ましの言葉までいただいちゃいましたから。その時来ていたのはワーナーのMさんとソニーのAさん二人だけで、どちらも普段から仲良くさせてもらっていた洋楽マン。ラジオにもよく引っぱり出しました。

 とにかく、そういうわけで、そんなこんなの話も織りまぜたりでLED ZEPPELINのモノクロのスタジオ・ライブの映像を見て、あまりの観客の反応の無さに、どんなスーパースターにも無名時代ってのはあるんだなぁ、って来てくれたみなさんと思い知ったりで、そこでも演奏されていたフォーク・ソングがオリジナルの「Babe,I'm Gonna Leave You」の、ぼくの知る唯一の音源、ジョーン・バエズのライブの演奏をレコードで聴いて、いかに彼らがそのパフォーマンスの密度や、アレンジ力が素晴らしいかなど、YARDBIRDS時代との明らかな違いを確認したりしつつ、ジミー・ペイジはギタリストとしてもさりながら、むしろそのプロデュース力、アレンジ力にこそ、才能を発揮したのではないか、などと意見を述べ、その彼のギター・プレイに大きな影響を与えたとされるイギリスの、あんまり知られてはいないけれど知る人ぞ知る、なバート・ヤンシュ、ジョン・レンボーンの二人のギタリストを擁するフォークでジャズでロックなバンドPENTANGLEの、ぼくが一番感動したデビュー・アルバムを聴いてもらったり、などなどであっと言う間の1時間半ちょい。


PENTANGLE.jpg
『PENTANGLE』


 しかし、みなさん実に熱心で、中にはぼくの話をメモってた方もいました。発音が悪かったり、早口とかでちゃんと聞き取れたのか後から心配になりましたよ。
 RORY GALLAGHERはいつ見てもサイコーですね。彼とも取材などを通して幾度か話をすることがありましたが、そのプレイぶり同様、実に温厚かつ真摯な態度で熱く語ってくれたこと、亡くなってだいぶ経つけど今でもハッキリ覚えてます。月並みだけど、彼もまたぼくの心の中に生きている忘れ難いアーティストのひとりです。最後に、このイベント?というかロック夜話し、今後もあれこれやりますので、時間のある方には是非来てもらい一緒にロックな時間を過ごしましょう。ロリーの口癖のように、まさに「I Hope You Like It!」。

 長いことおつき合い感謝です。良い連休を。

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